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言葉に頼らない伝え方
先日、お隣の町で開催されている
箕輪町を多文化共生の町に~国や言語をこえての助け合い~
というイベントに参加してきました。
箕輪町はほかの地域と比べてもかなり多く、
外国人相談窓口にも日々たくさんの相談があるそうです。
今回は、「言葉って何?」というテーマで異文化コミュニケーションを考える内容で
二つのワークをグループで行いました。
ひとつは、子供のころに一回は遊んだことのある「福笑い」
ちょっと違ったのは指示側に一文字だけしか使えないという制限。
もうひとつは深刻な表情と笑顔の表情で話す内容は全く同じの動画をみて
どう思ったかをデスカッションするという内容でした。
普段私たちは「言葉」という道具を使ってコミュニケーションを取っていますが、
基本的には、生まれた国の言語を使うことの方が多いと思います。
特に田舎となるとほかの国の言語を使える人は多くはありません。
ひとつ目のワークの条件付き「福笑い」で私たちの使える一文字は「あ」。
顔のパーツを置く時には「あっ」「あ~あ」だのなかなか伝わらないもんだから
声は大きくなるわ、笑っちゃうわで大盛り上がり。
福笑いのできはともかく、相手の伝えたい事は何だろう?といつもよりは相手の
言葉を聴いていて、ここは合ってるのか間違っているのかくらいは
感じ取ることが出来ました。
福笑いの結果を見ても、出来栄えではなく伝えること、聴きとることに
意識が向いていました。
そして二つ目のワークは、
同じ意味なのに表情で受け止め方が変わってしまうんだと感じました。
まさに「メラビアンの法則」の検証に思える内容でした。
心理学でよく言われる「メラビアンの法則」とは、
“人と人がコミュニケーションを図る際、
「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で
影響を与えていることを示した心理学上の法則です。”
この法則の言わんとするところは、
言語自体の情報はたった7%で、
残りは目で見えるもの、耳で聞こえるものの情報が93%。
耳で聞こえるものに「言葉」が入ると思われる人もいると思いますが
ここでの耳からの情報は「音」だと思います。
例えば、大きい声、怒った口調など言語そのものではなく
声のトーンや大きさ、スピードや声色です。
まさに今回のイベントでは、
非言語コミュニケーションの重要さを実感しました。
これは、外国人に限らず人とコミュニケーションするときには
言語だけに頼るのではなく、表情や声色を意識することで
より伝わりやすくなるのではないでしょうか。