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色彩を使って感情のコントロール
いよいよ新年度や新学期が始まりましたね。
この時期は、環境が変わって心に負担がかかる時期です。
新入社員や新入生の皆さんは、
先輩や上司に憤りを感じても相手にぶつけることは
ほぼ出来ないんだと思います。
そんな時は、ほとんどの人が我慢しますよね?
感情を抑制することもコミュニケーションを図るには大切な
行為ですが、抑制ばかりしているとかなり心には負担がかかります。
だからこそ、1か月も経つと五月病と言われる症状が出るのかもしれません。
医療関係者のお話でも、
5月、9月、大型連休後は受診する方も増えるそうです。
そこで、セミナーやイベントなどでよく行うワークをご紹介します。
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赤のワーク
用意するもの二つだけ
・厚紙(めくったカレンダー、厚紙、画用紙)
できるだけ厚めで破る事の出来るものをご用意ください。
・クレヨン(発色のいいマジックでもOK)
やり方
①紙とクレヨンを用意して、ただただ塗りつぶすだけ。
用紙が大きい場合は半分にしてもOK。
塗りつぶすときのコツ
腹が立ったことや人物などを思い浮かべながら
「このやろー、こんちくしょう」と
ブツブツ言いながら塗りつぶすと効果的。
②塗りつぶした用紙をビリビリに破きます。
この時も音が鳴るくらい思いっきり破くのがコツ。
③破いた紙をゴミ箱に捨てる(投げつける)
この時も、出来ることなら怒りを声に出して投げつけると効果的。
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このワークをしている時に何が起きてるかというと
赤色で塗りつぶすときに、
感情が解放され、体温が上がり運動をしている時のような感覚になります。
それを思いっきり破いて投げ捨てることで、
表に出た感情を捨て去るということになるわけです。
ずいぶん前になりますが、
東日本大震災後に、福島のご家族が長野県で数日過ごしてもらうイベントで、
このワークを実施したところ、
参加したお子様の反応が
塗りつぶす時間が10分位でしたが、
時間を過ぎても塗るのを止めず、ぎりぎりまで時間を延ばし
大きめの段ボール箱に投げつけてもらいました。
もちろんその時はすっきりした顔を見せてくれましたが、
驚いたのは次の日の親御さんやイベントスタッフさんたちの感想でした。
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スタッフの方からは、
川遊で遊んだりするときいつもは親御さんに「大丈夫?」「いいの?」
など消極的なお子さんがほとんどだったけど今回は子供らしく
服が汚れるのも気にせず思いっきり遊んでたよ。
親御さんからは
久しぶりに子供が無邪気に遊んでる姿を見て子供ながらに
我慢していたんだな~と気づきました。
子供たちが解放されている姿をみて涙が出ました。
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福島に出向いたときのイベントでも
同じような感想をいただきました。
この赤のワークは、
誰にも迷惑をかけず、自分の中にある溜まった感情を
吐き出して心がすっきりします。
特別な道具もいらないので、
すぐにでもできる簡単なワークなので、
是非試してみてください。
追記
ある男性は、社内で休み時間にこっそりメモ用紙と赤いボールペンで
やってみたそうです。
そしたら、
「その日はなぜだかすっきりして仕事がはかどりました。」
とおっしゃってました。
色彩心理学ってどんなもの?
ちょっと気づいちゃったんですけど、
ブログを始めてから、
コミュニケーション心理学の視点や脳のしくみに偏ってました。
私、今の仕事のスタートは色彩心理学からでした。
今回は色彩についてのお話。
色彩心理学と聞いて
「私に似合う色を教えてください」と声をかけられます。
これが結構困っちゃうんです💦
そこで、色彩心理学とはどういうものなのか!
色彩心理学のカテゴリーは大きく2つに分かれています。
①応用的色彩心理学
②分析的色彩心理学
それを細かく分けると
①の応用的色彩心理学は
・環境心理学(建築やインテリア)
・マーケティング心理学(商品パッケージやファッション、広告)
②の分析的色彩心理学は
・心理分析投影法(カラーテストや心理テスト)
・カラーセラピー、アートセラピー
という分け方になります。
これだけではちょっと難しいかもしれません😅
簡単に言うと、
外からの刺激で行動を考えるのが①。
心の中を投影して分析をするのが②。
例えば、
似合う色は自分をどう見せるがベースになると思うので、
見え方を視点に考えられるんだと思うんです。
(この分野は聞きかじりなので間違っていたらごめんなさい🙏)
これが①の応用的色彩心理学になります。
そして、
気になる色から、無意識にある感情を引き出したり
心理テストなどで自分の心を見える化する。
これが②の分析的色彩心理学となるわけです。
もちろん、どちらも色彩心理学なので、
色の持つ効果や意味合いなどは同じですが、
それをどう使うのかが重要になります。
色彩は自分を可視化することも
自分をブランディング(イメージを作る)することにも
使える道具になることは間違いないです。
そして、
色彩は目に移る光なので、光の刺激(色彩)を受けると脳は勝手に
色を知覚して心理的反応や生理的反応をしてくれます。
自分が自覚しないところで勝手にですよ。
心理的反応として、色彩に対する個人的イメージ(記憶)が大きく関わるので
少なからず個人差もありますが、
幸福感、やる気、恐怖感などの心理的な反応を起こします。
生理的反応としては、ホルモンの分泌、自律神経(血圧や心拍数)などの
生理的反応が出てきます。
ここが重要ポイントと言えます。
どんな色を目にして心やからだがどんな反応をするのか探してみて
それが自分のイメージにぴったり(似合う)な色だったら最高ですよね😍
オレンジを見たらテンション上がるのなら、
1つの色でもグラデーションがあるので、その中で似合う色を探すのもいいかもです。
せっかく周りにあふれている色だからこそ
自分の幸せのために使ってみてはいかがでしょう💕
ここからは少しだけ宣伝です🤣
私たち色彩メンタルトレーナーが扱っているのは
「分析的色彩心理学」ですので
自分の心を明確にするのにはもってこいの道具です。
ご興味のある方は、こちらからでもお気軽にお声がけください。
織部 郁代(@ikuyooribe) • Instagram写真と動画
最後までお読みくださりありがとうございます。