ブログ
若手が育たないのは誰のせいでもない
おはようございます。
色彩メンタルトレーナーの
織部郁代です。
叱れない、でも放っておく
わけにもいかない。
そんな葛藤の中で、日々悩み
ながら若手と向き合っている
管理職の方も多いのでは
ないでしょうか。
今の時代、
「ハラスメントにならない
ように」と気を遣いながら
人を指導するのは、当たり前に
なりました。
注意しただけでも「パワハラ」
と言われることがあり、どこまで
踏み込めばいいのか分からず
悩む場面も少なくありません。
一方で、若い世代は
「叱られる」経験が極端に
少ない環境で育ってきました。
親や先生が寄り添いを重視し
失敗の前に助けてもらうこと
が当たり前。
そんな彼らが社会に出ると、
厳しい言葉を受け止めきれず
心が折れてしまうこともあります。
先日、高校で授業をした際
生徒たちの“聴く力”の弱まり
を感じました。
コンプライアンスへの配慮が
進むほど、大人も強く言え
なくなり、結果として「聴く」
「受け止める」力が育ちにくく
なっているように感じます。
こうした背景をもつ若者に
「最近の子は打たれ弱い」と
言っても解決しません。
大切なのは、彼らの時代背景を
理解し、今の感性に合った
“伝え方”を探すことでは
ないでしょうか。
怒るのではなく、伝える。
押しつけるのではなく
寄り添いながら導く。
それが、これからのリーダーに
求められる姿勢なのかも
しれません。
部下を思うあまり
言葉を選びすぎて疲れて
しまうこともあるでしょう。
けれど、誰かを育てたいと
思うその気持ちこそ
すでに大切な一歩です。
ひとりで抱え込まず
同じように悩む仲間と話し
知恵を分かち合うことで
きっと新しい気づきが
生まれます。
人を育てることは簡単では
ありません。
けれど、関わろうとする
その姿勢の中にこそ、未来を
育てる希望があるのだと思います。
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ご興味のある方は
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違いを知ることが、職場をやわらかくする
おはようございます。
色彩メンタルトレーナーの
織部郁代です。
ここ数年、教育の現場では
キャリア教育や探求学習が
盛んにおこなわれているおかげで
子ども達が、自ら考えたり
意義ややりがいを求める傾向が
強くなっています。
ただ、意義ややりがいを
見出せる仕事とそうではない
仕事が存在します。
例えば、サービス業などは
お客様が見える職業なので
お客様に喜んでいただく
というわかりやすい目的が
あるので、意義ややりがいを
見出しやすい職業です。
一方で、製造業のほとんどが
大まかにどんな製品に
使われているのかは知ること
が出来ても、実際には目に
見えないところに使われて
いて、実際に目にすることは
少ないものです。
そんな実際に使われている
様子がわからなければ
目の前にある製品に対しても
「何のために」という
意義ややりがいに繋がる
体験はそう多くはないものです。
ただ、教育で「意義ややりがいを
見つけなさい」と言われ続け
それをみつける訓練を重ねて
きた子ども達が、意義ややりがい
を見つけにくい職業について
しまえば、今までとは全く違う
ことに困惑してしまいます。
一方で、そういった意義や
やりがいよりも効率や品質を
重視しながら長年勤務された方
にとっては、面倒に感じて
今う人も多いのではないでしょうか。
場合によっては、効率や
品質を向上させるという
目標があれば、意義ややりがい
を持つことができるように
なるかもしれませんが。
そんな価値観の違う人たちが
会社という場所で顔を
合わせてしまえばトラブルが
起きても不思議ではありません。
そういったトラブルが
双方のストレスになり
離職の要因のひとつになって
いると思われます。
そんなトラブルを軽減するには
まずは、双方の歩んできた
状況を知る機会が必要で
さらに、その時にどんな気持ちで
歩んできたのかが大切です。
長野県でもキャリア教育で
地域の企業が学校へ出向いたり
学生と協同のイベントを開催
しています。
学校でも地域の大人と関わる
授業も増えていますが
まだ知らない企業もあるし
カリキュラム内でのことなので
日数や関わる企業の数に限りが
あります。
学生たちが自ら大人たちと
関わる機会を作ることは
立場的にも難しいもの。
だとしたら、私たち大人が
積極的に情報を集め、子ども達
に関わる機会を増やすことが
大切になります。
特に、現場で働く若い世代や
中堅の世代の方々が学生達と
交流し、互いを理解し合える
ような機会を増やすことを
考えていかなければなりません。
とても難しいことかも
しれませんが、大人の私たち
ができることから始めて
みませんか。
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叱る文化の変化が生んだ世代の壁
おはようございます。
色彩メンタルトレーナーの
織部郁代です。
ここ数年、キャリア教育で
学校に出向き、子ども達と
関わることが増えています。
今の教育の現場や家庭で
昔のように声を荒げて怒る
(叱る)ことが少なくなって
いるのではないでしょうか。
もちろん、大前提として
自身の感情の矛先を子どもに
向けることはあってはならない
と思っています。
ただ、状況によっては「叱る」
ことも必要なことも事実です。
前回の記事でも触れましたが
学生時代に「叱られる」という
経験が少ない子どもたちが
急に「叱られる」という経験を
していかなければなりません。
40代位までの世代は、学校の
先生や両親から、今の時代なら
虐待に近いと思うような
叱られ方をしていたので
叱られ慣れている世代です。
しかし、10代、20代になると
虐待や体罰が問題視され
学校の先生や家庭内でも
「叱る」という行為が悪いこと
のように言われて大声や強い
言葉を受けることが少ない
世代と言えます。
その両者が何の準備がないまま
入社してしまえば業務に追われ
双方の経験の差に目を向ける
余裕すら無くなってしまいます。
何の手立てをしないままでは
双方の溝は深まり、理解する
こともままならない状況に
なってしまいます。
そうならないためにも
お互いのちょうどいい落とし所
を見出せるような研修を
新人だけではなく、社内の
人材にも必要だと思います。
しかも、研修後も実践できる
内容なら研修を土台として
社内の世代が違う人材が
トライ&エラーを繰り返し
ながら、独自の方法をみつけ
出すことも不可能ではありません。
急速に変わりゆく時代だから
こそ、自社にどんな研修が
必要になるか今一度考えて
みてはいかがでしょうか。
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世代の違いをつなぐ第三者の力
おはようございます。
色彩メンタルトレーナーの
織部郁代です。
昨日、県の取り組みのものづくり
マイスターの出前講座が
地元の高校で行われました。
職人さんと高校生のやり取りで
今、地元企業の中で新入社員と
既存の社員がうまく馴染めない
という問題の要因のひとつが
少しだけ見えた気がしました。
講座の内容は、「小学校に寄贈
するためのベンチを作る」
マイスターの先生から指導
してもらいながら制作。
その、マイスター先生と
生徒のやり取りで、職人さんの
言動に生徒たちが戸惑って
いる場面がちらほら見えました。
今の高校生ともなると
親や学校の先生から大きな声や
怖いと思うような態度で叱られる
経験がほとんどありません。
そんな叱られ慣れていない生徒が
言葉数が少なくて思ったことを
ストレートに言葉にす
ザ・職人さんのような人を
目の前にすると、怒っているわけ
ではなくても、生徒たちは
「怒られた」と思ってしまいます。
今回は、学校という生徒達の
フィールドで、周囲には学校の
先生や私たち外部スタッフが
入っている状況で、しかも
2時間弱の短時間で今日限り
という限定の講座なので
生徒達もなんとか応対が
出来てましたが、これが仕事だと
したら、ちょっと耐えられない
かもしれません。
断っておきますが、職人さん
の言動が悪いということでは
ありません。
不器用だけどめっちゃ優しい
のが職人さんの特徴だと
私は思っています。
でも、経験の少ない子ども達は
そうは受け止められないのが
現実です。
この場合、どちらかが悪いという
ことではなく、お互いの生活環境
の違いが言葉や態度の違いになって
いるのです。
その違いが、双方の思い込みに
繋がりコミュニケーションにズレ
が生まれ、それがうまくいかない
要因のひとつかもしれません。
今回、ちょっと戸惑いを見せた
生徒に「怒ってるわけじゃなく
先生にとってはいつもの口調
なんだよ」と伝えると、生徒は
「なんだ怒ってるんじゃないんだ」
と安心してマイスターの先生と
対話をしていました。
と言ったように、周りにいる
第3者の少しのサポートで
双方のコミュニケーションの
ズレは少しづつ緩和される
のではないでしょうか。
この方法で、すぐさま双方の
関係性が改善できるわけでは
ありませんが、当人同士で
解決するよりははるかに
効果はあると思うんです。
もし、若者との関係性で
お悩みの方は、信頼できる
第3者にサポートをお願い
するのもひとつの方法です。
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できることではなく 未来からの視点で動いてみよう
おはようございます。
色彩メンタルトレーナーの
織部郁代です。
3連休の最終日の昨日
諏訪市で行われた
フューチャーデザインWSに
参加してきました。
簡単に説明すると
現在の街を歩きながら
語り部の方々から、過去の
お話を伺い、街にある
面白いこと(お宝)をみつけ
古地図に書き込んでいく。
そして、100年先の未来に
今の年齢と立場で暮らしている
“未来人”になりきり、そこで
どんな暮らしをしているのか
語り合い、100年前(現在)の
自分に“感謝”を伝える。
そして、現在に戻って100年先
も“未来人”からの感謝の
メッセージを踏まえて
今の自分が出来ることを宣言。
「バックキャスト」という
考え方は皆さんもご存じだと
思いますが、私が思う
バックキャストは、今の自分が
できることの延長線で考え
なりたい自分を描いていく感じ。
でも未来思考(逆算思考)は
数年後の未来にあたかも
実現しているものとして
考え、そこにたどり着くには
今何をしたらいいのかを
導きだすもの。
特に、フューチャーデザインでは
自分が生きている時代では
なく、100年先の未来を考える
ので、妄想に近い未来を描き
そこから今出来ることを
導き出すというワークです。
今から100年前を考えると
お分かりかもしれませんが
まさか、インターネットで
世界とつながり、AIと
語る時代が来るとは、先人達
も想像できなかったでしょう。
同じように、この目まぐるしい
変化の時代、100年後は
想像もつかない時代になって
いるはずです。
私たちが今思いつく課題の
多くは、とうに解決している
かもしれません。
そんな、未来に何を残し
何を創り、何を手放すのか
それを考えることで、今
本当にできることは何なのか。
自分が知っていることだけ
で将来の目標を立ててしま
えば、それなりの未来しか
手に入りません。
この考え方を知ってから
自分の方向性やこれからの
事業の在り方を考える時は
バックキャストではなく
未来思考で考えて、どう行動
するかを決めています。
今、出来ることを視点に
考えるのではなく、未来の
自分がどうなっていたら
納得できるのか、幸せなのか
を未来の自分になりきって
現在形で表現することで
今の自分がどんな手段を使って
どう行動したらそこにたどり
着けるのかを考えています。
数年前に現在形で表現していた
未来(今)は80%以上は
実現しています。
できるかどうかで未来を
決めるより、未来にどんな
暮らしをして、幸せに思って
いるのかを考え、今の
行動を決める方が、思いも
よらない幸せな未来を
手に入れているはずです。
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