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働く人のための感情と理性の整え方
会社で働いていると
自分の意見が合わない相手に
感情的な態度になることや
逆に相手が感情的な態度で
迫ってくることが
多いのではないでしょうか。
こういう場合、内向的な人は
「我慢」することで
乗り切ろうとして心が
疲弊したり、感情そのものに
蓋をしてしまいます。
感情に蓋をしてしまうことで
喜びや達成感などの感情
に対しても蓋をして
何事にも無関心になり
働く意欲や意義を見失って
しまいます。
感情は、私たちの行動の
原動力です。
喜びや楽しさを共有できれば
自然とポジティブな雰囲気が
生まれ、人間関係もスムーズ。
一方、冒頭でお話したように
感情を抑えすぎてしまえば
心理的安全性を保てなくなり
ストレスが蓄積され
パフォーマンスに悪影響を
及ぼすことになります。
行動の原動力となる感情を
有意義に使うためには
「理性」が欠かせません。
理性は、私たちに冷静な
判断力を与えます。
問題解決の場面では
理性が必要不可欠。
例えば、ストレスが
溜まっている時に、感情的な
発言をしてしまい、相手との
信頼関係が損なわれる
こともあります。
理性的な判断や態度が
あればこそ、相手との
信頼関係を築くことが
できるのです。
しかも、感情は自分で
育てることはできませんが
理性は訓練次第で成長する
ことが可能なのです。
感情をコントロールする
ためにも、理性を育て
成長させる必要があります。
そして、感情と理性の
ちょうどいいバランスを
保つことが、職場の環境を
整える第一歩になるのです。
では、どうすれば
感情と理性のバランスを保つこ
とができるのでしょうか?
今日からできることを
いくつかご紹介します。
1 感情を振り返る時間を持つ
一日の終わりに、自分が
どんな感情を抱いたのか
書き出してみましょう。
どんな感情も認めてあげる
ことが大切です。
2 冷静になることを意識する
感情的になりそうなときは
少しの間その場を離れる。
(そんな時、私はトイレに駆け込みます)
3 感情を共有する
社内で出来るのが理想ですが
叶わないなら、社外の
友人同士で感情を尊重し合う
時間を作りましょう。
感情は私たちを動かす
エネルギーであり、
理性はそのエネルギーを
正しく使うためのガイドです。
日々の中で少しづつ
感情と理性のバランスを
調和させる練習を積むことで
職場の環境を整えましょう。
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自分の感情を知るセッションや
教室を提供しています。
ご興味のある方は
このHPの
セッション・教室・各種講座
をご覧ください。
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内発的動機が動きを加速させる
先日、母校の高校での
探求学習の締めくくりの
授業を担当しました。
50人の生徒に
ワークショップ
をしてもらうという
結構ハードな依頼。
ひとりで50人の方を
まとめるのは厳しいので
先日養成講座を卒業した
トレーナーになりたての方に
お手伝いをお願いしました。
実は、養成講座の後半で
資格を取得後に
「どんなことをやりたいのか」
という問いをなげかけ
5年後、10年後の自分を
想像しながらイメージ
してもらいます。
その中で生徒のひとりが
「教育の現場に行きたい」
というお話だったので、
早速、今回の高校探究学習の
締めくくりの授業のサポート
をお願いしたというわけです。
私の講座のサポートは
講座の流れだけを伝え
何をどうするのかは
その人任せという
かなりの無茶ぶりなんです。
今回、新人トレーナーさんは
見事にその無茶ぶりを
受け止めてくれて、生徒さん
のサポートをやり切って
くださいました。
「学校で子どもたちと
関わりたい」という
内発的動機が、私の指示など
必要がないくらい、自発的な
行動に繋がった瞬間でした。
内発的動機が動くと
不思議なことに、出会いや
チャンスも自然と
目の前に現れます。
しかも、これまた自然と
そのチャンスをつかむ
行動ができるのも、不思議と
言えば不思議な現象です。
スピリチュアル的な話
みたいになってますが
決してそうではなくて
内発的動機が動き始めると
無意識に選択するものが
大きく変化するのです。
内発的動機、心の底から
「やりたい」という
気持ちにたどり着くには
近道はありません。
興味のあることは試し
その都度自分の心と対話し
本当に心の底から
「やりたい」と思えることか
確かめることが重要です。
一生のうちで、心の底から
「やりたい」と思うことに
出逢える確率は、思いの外
少ないものです。
今、周りを見渡して
本当にやりたいことを
やっている人は、幾度となく
挑戦して、やっと手に入れた
ものなのかもしれません。
やりたいことをみつける
ためには、興味のあることを
試し、その都度考え
絞り込んでいくことが
いちばんの近道です。
まずは今興味のあることに
チャレンジしてみては
いかがでしょうか。
代々受け継がれている「鎖」とは
唐突ですが、皆さんは
親から呪文のように
繰り返し言われている
「言葉」がありませんか。
例えば
「ちゃんとしなさい」
「人には優しくしなさい」
「我慢しなさい」などなど。
私の場合、幼少期から
言われ続けているのは
「負けるな」です。
数年前まで、この言葉に
無意識に縛られていました。
この言葉が無意識にあるため
他の誰かと比べ、自分は
「負けてるかも」と不安に
なり、自分を大きく見せる
ような態度に悩むことも。
しかし、その言葉を
投げかけている親も
その親から投げかけられて
無意識にその言葉に
影響されているのです。
この代々親から子どもへ
受け継がれている態度を
心理学では「人生脚本」
と言われています。
私たちは、無意識のうちに
親の教えを守ろうとします。
これは、先祖代々縛られる
「鎖」のようなものです。
無意識の中にある
その「鎖」のために
生きづらさを感じ思い悩む
人も少なくありません。
その鎖を断ち切れるのは
自分自身にしかできません。
ただ、人生脚本の中でも
生きるためにとても大切な
先人たちの知恵も含まれて
いるので、何を大切に
受け継いでいくかは、自身で
みつけることが必要です。
そうなんです、自分の
無意識の中に備わっている
様々な要素を表に出し
整理することが大切です。
その過程で、自分を
苦しめている「鎖」は
断ち切り、大切にする
「鎖」は残しておく。
人生脚本は、自分自身の手で
最良のものに書き換えて
次の世代に渡して、また
子ども達が自分自身で
最良なものに書き換えていく。
本来、次の世代に
受け継ぐのは、人生脚本を
どうやって書き換えるか
ということなのだと思います。
さて、皆さんは
無意識に口にしている
「口ぐせ」はありませんか?
その口ぐせが人生脚本を
書き換えるきっかけに
なるかもしれません。
学び直しが未来を変える
「今更勉強したって」とか
「やりたいことが分からない」
そう感じていませんか?
50代に差し掛かると
定年やその先を想像
しながら思い悩む方も
多いかもしれません。
この年だからこそ
今まで気づかなかった
「新しい自分」をみつける
チャンスが広がっているんです。
私もこれまで、仕事とは
関係ない「まちづくり」や
「福祉」などの研修に
参加してきました。
はじめは、単なる興味で
参加していた研修ですが
「まちづくり」では
地域の歴史や地域の未来を
想像して未来の人々のために
何を残せるのか、今から
やっておくことなどを
考えるきっかけになりました。
「福祉」では、今まで
知らなかった福祉のあり方
だったり、福祉がまちづくり
の重要な要素だという
ことを知りました。
この研修に参加することで
自分の視野が広がり
世界が広がったような
感覚でした。
また、その研修で
出逢った方々との交流も
始まり、その中で
「やりたい」と思うことが
増えています。
学ぶことに躊躇している方
にこそ体験してもらいたい
と思っています。
「何をしたらいいのか
分からない」と思っていても
興味のあることを少しずつ
学び、行動に移すことで
きっと、何かしらきっかけが
見つかります。
どんな分野でも、学ぶことで
新しい視点が増え、思わぬ
発見が訪れることも多いです。
その小さな発見の積み重ねが
未来を変えるほどの力に
なるはずです。
世代間のギャップを埋める方法とは
年齢が違う相手のことが
理解できないという声を
度々耳にします。
仕事柄、両方のお話を
聞く機会がありますが
どちらの言い分も間違って
いないのがほとんどです。
キャリアを積み重ねた
年代の方は、今までの
経験に基づいた価値観や
考え方があります。
若い方は、自ら課題をみつけ
「探究」するという学校教育
を受け社会に出ています。
それだけではなく今の若者は
デジタルネイティブ世代。
子どもの頃からスマホや
PCが身近で、分からない
ことがあればネットで調べる。
一方、私たちの世代は
(↑ちなみに私は50代です。)
ITには疎い世代とも言えます。
と言ったように
私たち世代と若い世代は
価値観や考え方が大きく
違うのも当然です。
それが世代間に生まれる
ギャップなのです。
それが、双方が
「分からない」に繋がり
悩みが尽きないのです。
そして、何もしなけれは
その悩みは大きくなる一方。
そうならないためにも
「ギャップ」をできるだけ
埋める努力が必要です。
埋めるためには
相手の背景を知り思いを
はせることが重要です。
どんな背景を持っているかで
言動や思考が想像できます。
そして、その想像を元に
考えを巡らせ自分との
違いを明らかにしてから
お互いのちょうどいい
所を探り当てます。
そうすることで
世代間ギャップがあっても
お互いの悩みを軽減
できるはずです。
まずは、その人の背景に
目を向けてみては
いかがでしょう。