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2023-03-02 02:33:00
多文化共生を考えてみた vol2
先日の多文化共生をテーマににした講座で
ファシリテーターに方が、
「インドではあまりありがとうって言わないんです」
とおっしゃってました。
ん??
なぜ??
日本で生活をしている私たちにとっては、摩訶不思議?
どうやら、大切な相手に手を貸すことは当たり前の行為で
その都度ありがとうは言わないそうです。
ありがとうと言うと、「みずくさい」んだそうです。
これを聞くと、納得です。
また、ある国では、
「人は生きていると人に迷惑をかけてしまうものだから人からかけられた迷惑は許してあげなさい」
と、子供に教えるそうで、
「人は迷惑をかけるもの自分も人に迷惑をかけるのだから相手の迷惑も許したらいい」
という考えだそうです。
日本では、
「人に迷惑をかけないように気をつけなさい」
と、子供に教えています。
この違いは大きいですよね。
仕事柄、「ありがとうは魔法の言葉」と口にしています。
日本人は、自分より相手を立てることが美徳とされているせいか
外国人より、「自己肯定感」が低いとされています。
だからこそ、自己肯定感を高める効果のある
「ありがとう」という言葉は日本人にとっては
必要不可欠な言葉とも言えます。
どちらが正しいということではなく、
文化によって根本的なところが違うということです。
この違うということを自覚することで
コミュニケーションの取り方も変わります。
文化や宗教の違いはあって当たり前、
双方の歩み寄りが必要だと思います。
「違う」ということを怖がらずに、
相手のことを知り、歩み寄ってみることが
多文化共生の第一歩なのかもしれませんね。