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待つ力
おはようございます。
色彩メンタルトレーナーの
織部郁代です。
「早く覚えてほしい」
「早く一人前になってほしい」
指導する立場なら、一度は
そう思ったことがあるのでは
ないでしょうか。
もちろん、その思いは決して
悪いことではありません。
相手の成長を願っているから
こその気持ちです。
ただ、その思いが強くなるあまり、
つい教えすぎたり、実践している
途中で手を出してしまったり
することがあります。
「自分でやった方が早い。」
「失敗させたくない。」
「後でフォローする手間を減らしたい。」
そんな思いも、知らず知らずの
うちに"待てない理由"になって
いるのかもしれません。
でも、人は教えてもらったこと
よりも、自分で考え、試し、
失敗し、改善したことの方が
確かな力になります。
だからこそ、待つことは遠回り
ではなく、案外いちばんの
近道なのです。
待つためのコツの一つは、
「自分のものさし」で相手を
見ないことです。
自分にとって簡単なことでも、
相手にとっては初めて挑戦する
難しいことかもしれません。
経験も得意なことも違うのですから
「こんなこと簡単なのに」と
思ってしまうのは、自分の主観で
判断しているサインです。
「人は人、自分は自分。」
その意識を持つだけで
必要以上にもどかしさを感じる
ことは少なくなります。
もう一つ大切なのは
自分自身に余白をつくることです。
例えば、一週間で終わる仕事なら
数日の予備日を見込んで
計画を立てる。
また、「ここまでは本人に任せる」
「この日までにできなければ
自分がサポートする」という
ボーダーラインを決め、
あらかじめ相手と共有しておく。
そうすることで、焦りに
振り回されず、落ち着いて
見守ることができます。
待つことは、放置すること
ではありません。
「今はできなくても、経験を重ね
ればきっとできるようになる。」
そんな思いを、指導する側が静かに
心の中に持ち続けることです。
その気持ちは、あえて相手に伝え
なくてもいいのかもしれません。
人によっては期待として受け取り
プレッシャーになってしまう
こともあるからです。
人を育てるのは、教える力だけ
ではありません。
相手の可能性を信じ、成長する
時間を待てる力もまた、人を
育てる大切な力なのだと思います。
もし今、相手にもどかしさを
感じているなら、「待つ時間」
を自分のために
つくってみてください。
その小さな余白は
相手を育てるだけでなく、
きっとあなた自身の心も
育ててくれるはずです。
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