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2023-02-20 23:07:00

言葉に頼らない伝え方

先日、お隣の町で開催されている

箕輪町を多文化共生の町に~国や言語をこえての助け合い~

というイベントに参加してきました。

 

箕輪町はほかの地域と比べてもかなり多く、

外国人相談窓口にも日々たくさんの相談があるそうです。

 

 

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今回は、「言葉って何?」というテーマで異文化コミュニケーションを考える内容で

二つのワークをグループで行いました。

 

ひとつは、子供のころに一回は遊んだことのある「福笑い」

ちょっと違ったのは指示側に一文字だけしか使えないという制限。

 

もうひとつは深刻な表情と笑顔の表情で話す内容は全く同じの動画をみて

どう思ったかをデスカッションするという内容でした。

 

 

普段私たちは「言葉」という道具を使ってコミュニケーションを取っていますが、

基本的には、生まれた国の言語を使うことの方が多いと思います。

特に田舎となるとほかの国の言語を使える人は多くはありません。

 

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ひとつ目のワークの条件付き「福笑い」で私たちの使える一文字は「あ」。

顔のパーツを置く時には「あっ」「あ~あ」だのなかなか伝わらないもんだから

声は大きくなるわ、笑っちゃうわで大盛り上がり。

福笑いのできはともかく、相手の伝えたい事は何だろう?といつもよりは相手の

言葉を聴いていて、ここは合ってるのか間違っているのかくらいは

感じ取ることが出来ました。

福笑いの結果を見ても、出来栄えではなく伝えること、聴きとることに

意識が向いていました。

 

そして二つ目のワークは、

同じ意味なのに表情で受け止め方が変わってしまうんだと感じました。

まさに「メラビアンの法則」の検証に思える内容でした。

 

心理学でよく言われる「メラビアンの法則」とは、

“人と人がコミュニケーションを図る際、

「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で

影響を与えていることを示した心理学上の法則です。”

 

この法則の言わんとするところは、

言語自体の情報はたった7%で、

残りは目で見えるもの、耳で聞こえるものの情報が93%。

耳で聞こえるものに「言葉」が入ると思われる人もいると思いますが

ここでの耳からの情報は「音」だと思います。

例えば、大きい声、怒った口調など言語そのものではなく

声のトーンや大きさ、スピードや声色です。

 

まさに今回のイベントでは、

非言語コミュニケーションの重要さを実感しました。

 

これは、外国人に限らず人とコミュニケーションするときには

言語だけに頼るのではなく、表情や声色を意識することで

より伝わりやすくなるのではないでしょうか。

 

2023-01-24 22:43:00

人はストロークを得るために生きている

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人は何のために生きているのでしょう?

 

交流分析の提唱者、精神科医エリック・バーンは

「人は何のために生きているのだ。それはストロークを得るためだ」と言っています。

 

ストロークとは

「その人の価値や存在を認める行動や働きかけ」と定義されています。

簡単に言うと「言葉や態度でのふれあい」といえます。

ストロークは「肯定的ストローク」と「否定的ストローク」

に分かれていて、さらに細かく分類されますが、

ひとまずこの2つで進めていきます。

 

子どもの頃に受けたストロークは人格を形成するうえでも

とても重要で、肯定的ストロークをたくさん受けた子供は

こころの安定した大人になるはずで、

逆に、否定的ストロークを受けた子供は生きづらい大人になってしまいます。

また、子どもは肯定的ストロークが不足するとあえて怒られる行動をして

肯定的ストロークの代替えとして否定的ストロークでも受け取ろうとします。

 

ここで、

 

否定的ストロークで生きづらくなった人はもう間に合わない?

 

そんなことはありません!

 

幼少期に受けた否定的ストロークの蓄積は

何歳からでも肯定的ストロークを意識して行動することで

肯定的ストロークが蓄積され少しづつ変わってきます。

 

このことは我が家でも体験済みで、

「ありがとう」と一日10回を目標に毎日続けていたら、

普段ほとんど「ありがとう」という言葉を言ったことのない母が

1か月後には自ら「ありがとう」言うようになり

穏やかに過ごす日が多くなりました。

 

生きづらさを感じてる人は試しに何か一つ実行してみてはいかがでしょう。

 

肯定的ストロークで感じる気持ちと行動をあげておきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

気持ち

・安心

・心地いい

・満足感

 

行動

・抱きしめる

・なでる

・スキンシップ

・微笑む

・褒める

・励ます

・承認する

・傾聴する

・愛情表現

・あいさつ

・うなずく

など相手の存在や価値を認める言葉や働きかけ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

2023-01-07 14:47:00

褒めるって難しくないですか?

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褒めるって難しくないですか?

なかには上手な人もいると思います。

 

褒められて素直に嬉しいと思う時と素直に喜べない時ってありませんか?

 

嬉しくない時と嬉しい時の違いは何だろう?

思い起こしてみると、嬉しくない時は褒められたことが私にとってどうでもいいことだったり

コンプレックスに感じていることなんです。

 

じゃあ、嬉しい時はというと、頑張ってやってきたことだったり意識して気を付けていることなんです。

 

それって、褒めてもらえてというよりは、自分がやってきたことを認めてもらえたと思うから嬉しいんです。

 

もちろん、こんな風に感じてしまうのは私の勝手なので、

今は、私のことを褒めてくれた行為に対してはありがとうと感謝の気持ちを伝えています。

 

 

もちろん褒めてもらうことに素直に喜びを感じる人もいると思います。

 

つまり世の中には褒めてもらうことに喜びを感じる人と、

認めてもらえることに喜びを感じる人がいるんじゃないかと思うんです。

 

この違いは育ってきた環境だったり、子供のころからかけられた言葉が大きく影響していて、

どちらが正しいということではなく人それぞれ受け止め方の違いなのです。

 

相手がどんな言葉を望んでいるのか、どんな言葉で喜んでくれるのかを

考えてみると言葉をかける方もかけられた方も気持ちがいいはず。

 

あなたの身近にいる人はどちらのタイプ?

 

褒める行為はプラスの行動なので、

褒める側も、受け止める側にもプラスにならないともったいないです。

 

まずは相手がどういうタイプなのかを知ることから始めてみてはどうでしょう。

 

また、褒められ慣れてない人は素直に受け止めることに意識を向けてみてはいかがでしょう。

意識しているうちに褒め言葉に慣れて

褒めることが自然とできるようになりますよ。

 

せっかくのプラスの行為を効果半減にしないように意識してみてはいかがでしょうか。

 

2023-01-05 10:02:00

感情のコントロールをする前に

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「感情のコントロール」は多くの方がご存じの通りとっても難しい作業です。

感情のコントロールを我慢すること、否定することと捉えている人もいるかもしれません。

 

例えば、

怒りっぽい人が感情をコントロールしようと、

「怒っちゃダメ」と言い聞かせて、怒らないように我慢する。

一時的には、我慢することで怒りの感情を抑制することができるかもしれませんが

我慢することでストレスが溜まり、限界を超えると大爆発して大ごとになってしまいます。

 

我慢をする、感情そのものを否定するやり方にはどうしても限界があります。

 

そこで、コントロールしようと思う前にやらなければならないことがあるんです。

それは、

自分の感情を理解することなんです。

ここが意外と難しくて、どうしても怒りや妬みなどのマイナスの感情は

いいものではないので、無意識に悪いことと判断してしまい

視点が「ダメだ」に向いてそれを何とかしようとしてしまうのです。

そもそも感情は脳の反応なので反応したものを消し去ったり

なかったことにはできないのです。

 

感情は、喜怒哀楽で表現されますがもっともっと複雑で難解なものなんです。

 

感情は無意識に反応として出るものなので、毎日何かしら行動することで反応として湧き上がってきます。

日記をつけるように、今どんな感情なのか自分に問いかけメモすることで日々どんな感情が動いているのか

どんなことにどう反応しているかがわかるようになります。

 

プラスの感情は基本的に害があるものではないので、素直に受けとめることもそう難しくはないですが

マイナスの感情はなかなか向き合うのが難しいはずです。

 

まずはマイナスの感情に焦点を当てて、書き出してみてください。

 

 

マイナスの感情の例として

 

怒り、イラつく、屈辱、恐れ、不安、焦り、軽蔑、無力感(やる気なさ)、動揺、後悔、恥ずかしい、悲しい

切ない、情けない、罪悪感、敵意などがあります。

 

ごく一部ですが参考に。

 

感情のコントロールをする前に、自分はどんな反応(感情)なのかをありのまま理解することを

意識してみてください。

 

実は、この作業が感情のコントロールに大きく影響するので、

意識することで案外コントロールに繋がったというケースも多々あります。

 

感情に振り回されて疲れてしまう人は是非試してみてください。

 

 

 

2022-12-28 09:24:00

「ネガティブ」と上手に付き合うコツ 2

ネガティブが心を防衛するためには必要なものというのは前の記事でお話しました。

 

過去記事はこちらから

 

人は生まれてからの体験を無意識の中に保管していきます。

もちろん、ポジティブもネガティブも同時に保管します。

その保管した記憶の中でも防衛になるネガティブはいち早く思い出す必要があります。

ネガティブな自分をどうにか変えたいと思う人も多いと思いますが、いち早く思い出す必要があるものなので

どうしても先にネガティブにたどり着いてしまうのです。

 

あなたのまわりにポジティブな人もいるでしょう、その人は決してポジティブな感情だけで生きているのではなく

最初にたどり着くネガティブな感情の処理が上手な人なんだと思います。

 

ネガティブとポジティブは混在していて、だだネガティブの処理がうまくいっているかの差なので

ネガティブな人がポジティブな人に切り替わるわけではないんです。

 

記憶された体験の中には古くて今の状態には合わないものもしっかり保管されているので

定期的に整理をする必要があるのです。

 

言葉だけだと伝わらないですよね。

では、鍵のついた宝箱をイメージしてみてください。

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頭の中にはいくつもの宝箱があって、その一つ一つにはその時に体験した出来事や感じたことがしまわれています。

その宝箱を開けるには鍵が必要で、その鍵となるのが視覚や嗅覚でその時に見たもの、嗅いだ匂いでその宝箱を開けるのです。

 

皆さん、「あっ!この匂い懐かしい」と昔の情景を思いだしたことはありませんか?

 

普段は無意識の奥底にしまわれていて思い出さないことも、色や風景、匂いなどで思い出した経験があるのではないでしょうか。

 

その視覚や嗅覚を上手に使って宝箱を開け、その中身を今の自分に合うものだけ残してあとのものを整理します。

例えば、小学校の時に意地悪をされて嫌な思いをしたとします。

その時の出来事が宝箱に入っているとして、その時目にした色やにおいなどが鍵となります。

私が扱うのは色彩なので、色のイメージで宝箱を開ける感じです。

そして、中身を見て今の自分に照らし合わせて防衛としては役に立たなくなったものを捨て去るのです。

もちろんポジティブなものは残します。

 

そうやって、定期的に必要なものと必要なくなったものを整理することで必要以上にネガティブな感情に振り回されず

危険なものからは守られるといった具合になるのです。

 

色彩メンタルトレーニングはその作業を時間をかけてやっていきます。

ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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